“道 草 小 景”

散歩写真 2004年9月26日 〜 2004年10月30日


2004年10月30日 津市・津駅近辺

親が近鉄特急の朝早い便に乗って出かけるので、車で津駅まで送って行った。

津駅地下道

親が駅構内に入って行ったのを見届けたあと、津駅西口から地下連絡道を通って東口へ。土曜の早朝なので人通りは少ない。

11番街ビル

これはホテルサンルートの入っている11番街というビルだ。このビルの外壁はもっと白い色だったはずだけど、いつもまにかこんな茶色に塗り替えられている。津に住んでいても、この駅東口にはなぜかトンと縁が無く、こうやって歩いてみるのも何年かぶりのことで、その間にリペイントされたようだ。

船みたいな建物

南へ曲がってちょっと細い道へ抜けると、変わった形の建物があった。ちょっと大型船の船首を横から見たような雰囲気だ。

うどん屋

この店舗はずいぶん以前、というか僕が子供の時分から営業しているうどん屋だ。二十年以上前に昼を食べに入ったきりだけど、つゆの出汁を煮干しでとっていたはずだ。店の中に小さな猫がおとなしく座っていて、「あの猫はきっと出汁をとったあとの煮干しをエサとして与えられているのだろうな」と、うどんを食いながら想像したのを、写真を撮りながら思い出した。

大川学園

ヘンリーネックのTシャツの上に薄手のオーバーシャツを羽織った格好で歩いていたら寒くなってきたので、車を置いてある駅西口に戻ることにした。再び地下道を通り、階段を上って地上に出たところにあるのが大川学園という調理学校や幼稚園を運営している私立学校のビルだ。このビルはなかなか大きな規模のもので、大川学園以外にもいくつものテナントが一階部分に入っている。

大川学園2

これも大川学園ビル。四日市方面を臨むとこういう構図になる。ここでも一階部分には医院、喫茶が入っているのが見える。その先に白い色の空きテナントがなっていたのだけど、これを見て驚いてしまった。

元“気狂いピエロ”

というのが、ここはもともとレストラン兼喫茶が長いこと営業していたスペースで、その店の名は“気狂いピエロ”というのだけど、独身の頃にひとりで津駅前で食事するときは、静かな雰囲気なのでここへ入ることが多かった店だったからだ。
何ヶ月か前にここを通ったとき、この店の看板を撮ろうと一瞬思ったのに、なぜかポケットからデジカメを取り出すことをしなかったので、自分の写真として残すことができなかったのがちょっと残念に思う。
カメラ:Che-ez! Tinio
2004年10月17日 津市・津城址近辺

津市役所の敷地内に市立図書館があって、今日はそこへ本を返却に来た。ついでにすぐそばの津城址周辺を散歩。

津城址

↑は津城址に残る角櫓(すみやぐら)。現在城内に残る上屋はこれのみで、昭和三十三年に再建されたもの。
実は、本丸などの建築物が残ってないのは、廃藩置県直後に解体されたか太平洋戦争の空襲で焼け落ちたためだと思いこんでいたのだけど、こちらのサイトによると、明治期に名古屋の商人が木材利用目的で解体したということだ。
今では城内は公園になっていて、一眼レフを持った女性が植物を接写していたり、カップルがベンチでくつろいでいたりしていた。

僕は公園を東側に抜けて、丸の内近辺をさらに散策した。

金物屋

これは昔からある金物屋で、以前に折り畳みナイフ集めに凝っていたとき、売れずに残っていた古い国産ナイフを何丁か買い求めたことがある。今日も中を覗いてみようかと思ったけど、財布には200円くらいしか入ってなかったし、そういう時に欲しい出物にあたると悔しい思いをするので、結局前を通り過ぎるだけにした。

看板

金物屋の先を西に曲がると、居酒屋や古い旅館の看板がいくつもあった。

小鳥屋

そのまた先には小鳥屋があった。こういう古びた小鳥屋を見ると、なぜかつげ義春の漫画を連想してしまう。文鳥を煙草の箱に入れて遊んでいるうちに死なせてしまう話があったけど、あれには小鳥屋のシーンってあったっけかな。

そのあと、ふたたび城址を抜けて市役所のパーキングに戻った。
お堀に掛かる橋を渡り終えたとき、自転車に乗った老人がやってきたので、その姿を液晶ファインダーのフレームに入れてシャッターを切った。

自転車の老人

シャッターのタイムラグを見越して、少し早めにシャッターを切ったのだけど、自転車が中心を過ぎたあたりで露光してしまった。
カメラ:Che-ez! Tinio
2004年9月26日 津市産品・片田

だいぶん涼しくなってきたのでママチャリで産品(うぶしな)・片田まで散歩。

忠盛塚

↑は産品にある「忠盛塚」という史跡で、平清盛の父である平忠盛の生まれた場所とされている。
平氏誕生の地「忠盛塚」  忠盛塚〜平氏発祥伝説地〜

塚を写真におさめたあと、片田方面へ。

岩田川

これはたぶん岩田川だと思う。この川はこのまま下っていくと、僕の住んでいる団地の脇を通り、最終的には津市の中心部を流れていって伊勢湾にたどり着く。
下の写真は少し前に撮ったもので、津刑務所のそばの橋から撮った岩田川の下流部。上の写真と比べるとずいぶん川幅が広い。右に写っている大きなビルは百五銀行の本店だ。

岩田川2

本当に久しぶりに自転車に乗ったら、ケツの痛いこと。最後はサドルに座るのがつらくて、立ち漕ぎで家にたどり着いた。インスタントコーヒーを水筒に詰めて持っていったから途中でお金を使うこともなく、自転車だからもちろん燃料代もなし。半日ほどブラブラしたけど、とにかく経済的な散歩だった。
カメラ:Che-ez! Tinio

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